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週末

薄曇りでむっとする暑さですね。海水温度が空気より低いので浜は少し霧に包まれています。
いつもの週末だと浜辺には車両の乗り入れが多いのですが、先日の新聞が効いたのか、今朝はさすがに数台程度。
週末はこの暑さに蒸されたのか、沢山のサーファーや釣り人、キャンプと賑わいます。そんな状況でも、今朝はアカウミガメは7ヶ所の上陸を確認しました。産卵は3ヶ所、8月に入るというのに活発に上陸していますね。
しかし未だに、産卵をブロックに阻まれたケースが多いです。
侵食を防ぐ護岸か、アカウミガメどちらが重要かと地元では討論されています。
実は侵食のメカニズムがよく理解されていない上で話されている事が多いようです。

表浜海岸は天竜川からの漂砂で形成されています。天竜川河口より西部は東から西へと砂が漂っているのです。
護岸を進めれば浜の砂が増えたと良く言われるのですが、離岸提などを設け、漂砂を止めて堆積させる訳です。漂砂を遮断をすれば堆積はします。しかし、そこから西は漂砂が流れなくなり、砂は不均等となり護岸処置をした西側は砂浜が減少します。
自分たち前浜だけが良ければ良いというならそれで結構な事だと思います。しかし海岸は連なっているのです。
今まで海岸の浸食を止めて来たのは、流動的な砂浜なのです。表浜に最適な護岸とは広い砂浜なのです。
砂浜は波を滑らかに崩し、力を分散させ波を消します。それには様々な利点もあります。砂浜は大きな浄化場でもあります。富栄養化し、汚濁した海水を砂浜がしっかりと濾過します。また、長い砂浜は潮も遠くには飛散させません。
今、侵食と言われている部分は砂浜です。砂浜が減少しているのが事実です。陸の侵食と分けて考えなければいけません。
砂浜は流動的であるが故、もろいような気がしますが、実はいったん浜が削れても、潮位の働きで数日で復元する力をもっています。
しかし最近は思うように復元しないのです。それは河川からの砂の供給源の減少は大きな問題です。
日本中、不健康な砂浜が増えすぎてしまったのです。海に囲まれた日本。熱く広い砂浜で海水浴をした記憶は消え去り、まるでテーマパークのような作り物の砂浜で海水浴をする時が来るのかもしれません。
今、確かに言えることは、砂浜が無くなった時、今度は本当に陸の侵食が始まるでしょう。海と陸の狭間で緩衝材となってきた砂浜が消えれば、陸地を直接侵食していきます。

正直な事を言えば今、表浜では消波ブロックを撤去すると、確かに逆効果かもしれません。ここまで砂が減少してしまった時点では大変、判断が難しいことなのかも知れません。
しかし、敢えて言うならアカウミガメの産卵に最適な砂浜は、浸食にも強い健康な海岸です。
アカウミガメが上陸出来る海岸は侵食にも強い海岸と言えるのではないのでしょうか。
アカウミガメの母は深夜静かに上陸を試みます。消波ブロックを越えようと何度も何度も試みます。その軌跡が今、僕の目に焼き付きます。アカウミガメは決して喋らないし、まるで忍者のように深夜に産卵し去っていきます。なかなか姿を見ることは出来ないのですが、タートル・トラックは残ります。
人がそれでも、アカウミガメを保護していると言えば、喋る事が出来ないアカウミガメは否定しようがありません。

写真はまたもや産卵出来ずに帰海したアカウミガメのトラック。

今朝のウミガメ調査フォトアルバム

何がアカウミガメの産卵を阻止しているのか

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