2006/Jun/6 Tue | 表浜のウミガメ調査
梅雨前線が気になる
なんだか後少しで梅雨になりそうですね。遠州灘は梅雨前線が上昇しだすと本格的な梅雨の始まり。
太平洋高気圧が強くなり出すと押し上げる訳です。そうなると海岸は南東や南西の風となります。渚は漂着物が増え、漂砂の変動も大きくなり出し砂浜も良く変化します。今朝は曇り空。なんとか2〜3日はこのままも天気でいて欲しいですね。微妙ですが。当然真っ暗な浜辺から巡回もスタート。夜釣りの釣り人が真っ暗な浜に2人ほど見えました。暗闇でじっとして居ることは大変な気がしますが、釣りに集中しているのでしょう。海は多少南東の風が影響しているのですが、波も小さく沖合には今日も沢山の連なる漁り火が揺れています。漂着物の多い渚線をジーと見つめながら、巡回を進みます。どうやら今日は上陸の気配は無いようですね。
表浜ではアカウミガメの産卵を確認した場合はよほど流出の可能性が無い限り移植はしません。保護活動と言うと、どうしても移植しふ化場で管理すると思われがちですが、実は間違った保護は生態系に与える弊害が大きいのです。ヒトの観念で保護をしようとすると、どうしても生産性の高い管理型保護に陥りがちです。なぜ、その方法が良い結果を招かないのかと言うとアカウミガメは卵の時の砂中温度に依って雌雄が分かれる性質(温度依存性決定)なのです。その境になる砂中温度は29°前後で以下はオス、以上はメスと分かれます。
表浜は産卵地の北限にあたると言われています。(いまや温暖化で北上傾向と変化していますが)
言ってみればオスが発生しやすい地域で、その意味でも重要な訳ですが、そこでヒトが保護と言って一カ所のふ化場に移植し集めたとします。狭い範囲の屋根と日当たりが一定の場所で管理することになります。これはヒトの生産性の高い物を求める作業傾向とでも言えるのでしょうか、当然アカウミガメはメスが多くなる結果となり、ウミガメの生態系が始まった古生代の過去から経験したことのない事象なのです。ウミガメが永らく続いた生態にはローエネルギー、ランダムと言う方向に進んだからと言えるでしょう。ヒトが管理した保護活動の元、メスが増えオスが減少すれば種の存続は続かず、種が減退し絶滅への速度を速めてしまいます。ヒトがそこまで関与する事は非常に危険で未体験な結果を招きやすいのです。詳しくは日本ウミガメ協議会サイト:ウミガメの生態
今、アカウミガメの保護と称して謝った認識が世間に拡がり、逆に種の存続を危ういものに追いやっているのも現実です。そろそろ本音で語り合い、考えないといけない時期に来ています。

























